「発達障害を持つ人と地域がつながり合う社会」をめざす

利用者や雇用するスタッフが増え、動かすお金が大きくなると、檜尾さんは限界を感じるようになった。

「20歳で結婚してから専業主婦で、経営なんてまったく知らずに創業してしまっていますからね。困っていたとき、知人からの誘いで経営者団体の大阪府中小企業家同友会に入りました。早速、経営セミナーを受講したんですが、数値目標を決めるときに具体的な数字がまったく浮かばなくて……。思いだけでは経営はできないのだと猛省しました」

利用者に適切な支援を行い、なおかつスタッフに正当な報酬を払う。地に足の着いた経営をするために、檜尾さんはまず、ピュアの経営理念から見直すことにした。スタッフに「みんなで経営理念をつくろう」と提案。1泊2日の合宿を行い、ピュアの5年後、10年後の姿をどうしたいか、ピュアでどんなことを自己実現したいかなどを徹底的に話し合った。