安全に使えるサプリメント
それでは安全に使えるサプリメントはあるのでしょうか。
以下には正しく使えば健康を害することなく、減量・ダイエットに有効なもの・方法を紹介します。
①ミールリプレイスメント(置き換え食品)
商品名マイクロダイエットに代表される、食事を置き換えるタイプの食品があります。これは1食分が200キロカロリー弱であり、昼食あるいは夕食をこの商品で置き換えます。
例えば1日1800キロカロリーの食事をしている人が、1食あたり600キロカロリー食べているとして、これを200キロカロリー弱の食品に置き換えるならば、400キロカロリー強のマイナスになります。
そして、その商品には、タンパク質やビタミン・ミネラルなど、ダイエット中でも必要になる栄養素が含まれているので、健康を害することなくカロリー制限が可能になります。また、水に溶かすシェイク型と湯で溶かすスープ型があり、味も豊富に用意されています。
1食だけなら安全に行えると思いますが、早い結果を求めて2食を置き換えてしまうと、1日の摂取エネルギーが基礎代謝を下回る可能性もありますので、お勧めできません。
またメーカーによって価格もさまざまであり、1食がワンコイン以下のものから、レストランでランチを食べるのと同等のものまであります。ただ、内容成分はプロテインパウダーのようなものであり、それほどの違いはないと考えます。
「必ず効果がある」とはいえない
②トクホなど
特に認可されているものは、研究の成果もしっかりとあると考えられます。
・中鎖脂肪酸(MCT; Medium chain triglyceride)
サラダオイルタイプで見られる、長鎖脂肪酸の代わりに中鎖脂肪酸を使った製品であり、これは体内で体脂肪として蓄積しにくく、エネルギーとして燃えやすいのが特徴とされている。
・高濃度茶カテキン
緑茶タイプの飲料であり、エネルギー消費と脂肪燃焼を高める作用があるとされる。
・ウーロン茶重合ポリフェノールおよびコーヒー豆マンノオリゴ糖
小腸での脂肪分解酵素リパーゼの阻害作用により脂肪の吸収を抑えるとされる。
・大豆タンパク、キトサン
コレステロールなど血中脂質の改善効果が認められる。
③その他
・カフェイン
スポーツサプリメントにも見られるが、中枢神経の興奮作用によって脂肪燃焼を助けたり、また利尿作用も見られるので減量に使われることがある。
・カプサイシン
唐辛子の辛味成分であり、動物実験では中枢神経系に作用し副腎髄質からのアドレナリンの分泌と褐色脂肪細胞の活性化によってエネルギー代謝を亢進するとされる。
・カルニチン
スポーツでしばしば使われるサプリメントであり、細胞内のミトコンドリアに長鎖脂肪酸を取り込むときに不可欠な成分。もともと肉類に多く含まれているため、ベジタリアンのアスリートには有効とされる。動物実験では運動との併用により体脂肪が減少することが報告されている。