あなたは、今までの人生で、次のような人に出会ったことはないでしょうか。

・事実ではないことを強く信じ込み、疑わない人
・真偽不明の情報を用いて、いつの間にか、誰かを極悪人かのように仕立てる人
・「自分がバカにされている」などとキレて、自分の感情を最優先に動く人
・相手を不幸にするために、自分が不幸になっても構わないと考える人
・基本的に他責思考で、何もかも「ハラスメントだ!」と聞く耳を持たない人
・常に誰かと人間関係のトラブルを抱えている人
・SNSで気に食わない人を見つけるとひたすら叩く人

今挙げたタイプの人たちは、言い方は悪いのですが「人間関係のテロリスト」の性分があります。この手の人たちとかかわるのは、かなりハイリスクでもあります。

その共通点をあえて挙げるのであれば、過剰に「自分自身」をかわいがる傾向があるということです。

もちろん、人間にはどうしても「自己中心的」な部分があるのは仕方がないですが、他人の意見にあまり耳を貸さないと、どんどん過激に、そして自分を信じるしか道がなくなってしまいます。

そうなった場合には、自分の味方が自分自身だけになってしまうので、どうしても全方位的に攻撃的な傾向が出てしまいます。

その攻撃性が違うところにあるときには、この「人間関係のテロリスト」とかかわっていてもそれほど問題は起きないのですが、何かの手違いがあると、矛先があなたに向かうのは不思議なことではありません。さらに、このテロリストは、数多くのトラブルを経験し、百戦錬磨でトラブルを起こすことに長けている場合が多くあります。

いわば「トラブルのプロ」であるのです。

そのため、法的に訴えにくかったり、ハラスメントとして認定しにくかったりするラインを熟知しています。なので、こちら側が、弁護士や相談窓口に相談しても、何もできないことが多々あります。

さらに、相手がまともじゃなければまともじゃないほど「あなたにも非があるんじゃない?」と急に論点をそらされてしまうこともあり、話し合いが泥沼化することも少なくありません。

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また言うまでもないことではありますが、暴力団員や薬物依存症の人、差別的な思想を持つ人、強い不満をため込んだいわゆる「無敵の人」などもかなり危険度は高いです。

もちろん、みんながみんな悪い人だと言いたいわけではありません。

しかし、かかわる際には細心の注意を払ったほうが良いでしょう。

拒絶はしないけれども腹の底までは見せすぎない、まずは絶妙な距離感を保つようにしてみてください。

当記事は「AERA dot.」からの転載記事です。AERA dot.は『AERA』『週刊朝日』に掲載された話題を、分かりやすくまとめた記事をメインコンテンツにしています。元記事はこちら
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