『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』よりイラスト
ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)

生きている限り、性格が合わない人はどうしても存在します。しかし、どんな人にも攻撃的に接し、人間関係を破壊してくるような「テロリスト」のような人も、一部には存在しています。言葉では分かり合えない相手とどうやって接すればいいのか? Xフォロワー約30万人の元自衛官のぱやぱやくんが、自らの経験も活かしながら、トラブルに巻き込まれずに自分を守る方法を伝授。著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から内容を一部抜粋・再編集して探ります。

世界各国で頻発しているテロリズム。

簡単に言うと、テロとは「暴力を持って、政治的な目的を達成しようとする」ことです。

世界中で今、テロが恐れられているのは、一方的な主張で平和に暮らしている人々の生活を脅かすからです。

ニュースなどでも良く聞く言葉にもなりましたが、テロを行う人は「テロリスト」と呼ばれています。

まず一般的に、テロリストには、いくつかの共通点があると言われています。

いくつか列挙してみますと、

・強い正義感を持っているが、思い込みが強い側面がある
・話し合いではなく、実力を行使して物事を解決する傾向が強い
・自分にとって都合の良い主張を繰り返してしまう
・他人や自分が犠牲になることをいとわない

つまり、テロリストには「話せばわかる」という傾向はあまりなく、そもそも「話し合ってもわからない」存在であるのです。

だから、困ったことがあったら、まずは話を聞いてみたり、相談に乗ってあげたりしようとする一般市民からすれば、まさに「不条理な存在そのもの」になってしまいます。

さて、ここからが本題です。

というのも、実際に自分の中に強い主張があって「テロリスト」として生きている人は、今の日本では珍しい存在のように思えるかもしれません。

しかし、テロリストと似たような発想を持つ人たちは、世の中にもっと多く存在しています。彼らは、誰かの家や車に、実際に爆弾を仕掛けることはありません。

しかし、彼らにかかわると、いつの間にか「人間関係の時限爆弾」がセットされることになってしまいます。そしてある日、その時限爆弾が大爆発して、あなたをトラブルの嵐に巻き込みます。