なぜその管理職はそこまで無能なのか?

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自分の上司は役立たずだと断定する前に、自分が偏った見方をしていないかどうかをチェックし、自分の目にしているものをもっとよく理解しよう。

「判断を下す前にまず自分自身を見つめる必要がある」と、マッキーは言う。上司に関しては、多くの人が見落としている点がある。自分は彼の地位を妬んでいるのではないかとか、そもそも自分には権威に抵抗する生来の性向があるのではないかと自問してみよう。上司の無能さに関する自分の評価は、不当にもこうした感情や性向に影響されているのかもしれない。

また、自分が必要な情報をすべて持っているかどうかも検討しよう。「証拠を集めるまでは判断を下さないよう注意すべき」と、ユシームは言う。上司は、部下が気づかなかったり十分には理解できなかったりするストレス要因を抱えているかもしれない。「上司にかかっているプレッシャーを部下が完全に見落とすのはよくあることだ。その理由のひとつは、よいマネジャーは自分が盾となり部下をプレッシャーから守るからだ」と、マッキーは言う。上司のことをもっとよく知り気持ちを理解すれば、彼の能力に対する評価は変わるかもしれない。本当に無能だという結論に達した場合でも、人間に欠点はつきものなのだから、彼を悪の権化のようにみなしてはならない。