次々と容認する先進国そして「法の拡大解釈」

私が各国での取材を終える頃から、安楽死法案を可決する国が増えてきた。それまで、伝統的な欧州の数カ国と南米コロンビア、そしてアメリカの一部の州のみで実施されていた制度だったが、その後の約5年間で急速に広がり、現在では次の国々で認められている。

カナダ(16年)、ニュージーランド(19年)、ドイツ(20年)、スペイン(21年)、オーストリア(22年)、オーストラリア(同)、そしてポルトガル(同)。フランスでも、24年か25年内に安楽死の是非が確定する見込みだ。