甘い汁を吸ってきた関係者たちの罪も問われている
件の元編集長は、X氏に記事のコピーを見せて、うちではやらないが他社に持っていけばやるといったという。ということは、単なる原稿ではなく3~4ページ分の特集記事としての体裁は整えていたと思われる。
だとすれば、その人間が所属している社の女性週刊誌編集部が一度は記事にしようとして、最終的にボツになったものではあるまいか。
この元編集長の行動が事実だとしたら、編集者の分を大きく逸脱しているといわざるを得ない。
ちなみに大手出版社が出している女性週刊誌は3誌。週刊女性(主婦と生活社)、女性自身(光文社)、女性セブン(小学館)である。このように松本人志側にベッタリへばりつき、まるで代理人のような行動をした元編集長が在籍しているといわれる出版社は、自社の名誉にかけて事実関係を詳らかにして、公表すべきではないか。
私は、松本人志の性加害疑惑裁判で問われているのは、松本の性加害の有無はもちろんだが、彼に阿り“お笑い界の天皇”に祀り上げることで、自分たちも甘い汁を吸ってきたテレビ関係者、芸能マスコミ、後輩のお笑い芸人たちの罪だと考えている。
裁判の3回目となる弁論準備手続きは8月14日に行われる予定だという。