「神社のある会社」が成果をあげる理由
私がよくご紹介しているパフォーマンス向上のプロセスは、
【知る→愛する→貢献意欲が増す→パフォーマンスが向上する】
パナソニックの龍神社をこのプロセスに当てはめると、神社のある会社は、社員の会社愛が増します。会社愛が増すと、愛した対象のために貢献したい意欲も増して、より誠実に全力で仕事に取り組み、成果も向上します。
愛する要因は、相手のいい部分を知ること。会社のいい所を知り、会社愛や職場愛が増せば、「この人たちのためになりたい」と、より誠実に、全力で仕事をして結果が出るのは自然の流れでしょう。
このように神仏に祈ることで身に付く「愛を持って生きる力」は、成功するための大切な力と共通点が多いです。その大切な力は、ペンシルベニア大学心理学部のアンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱するGRIT(グリット)です。日本語で「やり抜く力」と定義されており、次の4つの要素から成り立ちます。
神仏はあなたの「GRIT」(やり抜く力)を向上させる
・Guts(ガッツ):困難なことにも立ち向かう度胸
・Resilience(レジリエンス):苦境にもめげずに立ち直る復元力
・Initiative(イニシアチブ):自ら目標を見つけて取り組む自発性
・Tenacity(テナシティ):最後までやり遂げる執念
・Resilience(レジリエンス):苦境にもめげずに立ち直る復元力
・Initiative(イニシアチブ):自ら目標を見つけて取り組む自発性
・Tenacity(テナシティ):最後までやり遂げる執念
神仏に祈ることで身に付く「愛を持って生きる力」は、GRITの4要素を大いに向上させることでしょう。
ダックワース教授は、IQなど生まれつきの才能や環境よりも、努力や継続の重要性こそが成功に重要だと説いています。その主張がどこまで妥当かは本書では扱いませんが、この「やり抜く力」も成功に重要な要素であることは間違いないでしょう。
同時に、やり抜けるモチベーションの問題は大きいと思います。大変な労力がともなうのですから、人はなかなか「やり抜きたい」とは思い続けられないものです。
だからこそ、社寺の存在が促す「愛を持って生きる力」の役割も大きいと言えます。愛する人たちのために人は努力し、困難な状態においても、最後まで「やり抜ける」モチベーションを持続できるのではないでしょうか。