投資で失敗すると自己破産するのか

株で失敗したら、自己破産や、路頭に迷うことになるかも……(だから、やらない)という人もいます。

たしかに、株式投資では、投資資金は最悪ゼロになる可能性もあります。

しかし、投資資金がゼロになったからと言って、「生活資金のすべてを株に突っ込む」「身の丈以上の借金をして株を買う」といった無茶なことをしていない限り、自己破産や路頭に迷うようなことは、まずあり得ないはずです。

そして、そんな無茶なことをする人は、ほとんどいないはずですね。

これはおそらく、株式投資について、かなり(面白おかしく)誇張された話を、もしくは小説・ドラマなどを、断片的に見聞きした人の持つイメージでしょう。

実際、「株=ギャンブル」のイメージで描かれていることは、よくあることです。

そして、これも少し勉強すれば、相当無茶な投資でもしない限り、自己破産などはあり得ないことは分かるはずです。

やはり、前述の「株は、まとまったお金が必要だから……」と同じで、投資に興味があるのに、投資をしていない人ほど、(投資をしていないことを正当化するために)投資をしていない言い訳を見つけるものだなぁ、と感じております。

意外に多い「NISAを買ってみたいんだけど……」

NISAを買ってみたいんだけど……。

NISAのことを、株や投資信託のような、何らかの金融商品と思っている人もいます。なので、「新NISAを買ってみたい」となるわけですね。

NISA(少額投資非課税制度)とは、「株や投資信託等からの収益が、一定範囲まで非課税となる」制度であって、金融商品ではありません。なので、新NISAを買うことはできません。

投資経験者からすれば、思いもよらない勘違いだと感じるかもしれませんが、投資未経験者からすれば、わりと普通に感じることのようです。

これは、新NISAが話題となり始めた昨年あたりから、よく聞く勘違いです。

そんなプライベートでの声(勘違い)をよく聞くようになってからは、とくに投資未経験者向けのセミナー等では、

NISAとは「入れ物」であって、そこに株や投資信託等の商品を「入れる」ものである。
NISA「を」買うのではなく、NISA「で」買うものである。

と、NISAの制度内容以前に、まずはNISAの位置付けをしっかりイメージとして理解してもらうよう、心がけております。