東大を否定し自身の優位性を見せつける「東大卒否定マウント」

「東大卒とこれまでに何度も仕事をしたことがありますが、心の底から頭が良いと思える人はほとんどいなかったですね」
➡世間では優秀とされる東大出身者を「頭が良いと思えない」と否定することで、自分の優秀さをさりげなく見せつける
「これまでに何人も東大卒を雇って来たけれど、99%は使えなかった。というか、普通の人。学歴は関係ないよホント」
➡多くの経営者が採用したがる東大出身者のことを「99%は使えない」と否定しつつ、東大出身者を数多く採用してきたことを誇る
「東大出身の友達がいるんだけど、職場でけっこう苦労してて、しんどそう。学歴だけじゃ成功しないんだなって感じるよ」
➡自身の交友関係の広さを自慢しつつ、東大卒社員が仕事で苦労している様子に同情するフリをしながら、自身の優位性を見せつける
学歴コンプレックスの裏返し

東大に入りたかったけれど入れなかった「学歴コンプレックス」を抱えた一部の中高年男性がやりがちなマウント。彼らは「東大卒は大したことがない」「東大卒でも能力が高いとは限らない」といった持論を展開するケースが見られるが、これは因果関係が逆で、「大したことない東大卒だからその人物の近くで働いている」と考えたほうが自然であるとの意見がある。

一方で、彼らの中には「東大の○○くん、ゴールドマン・サックスとうちのインターンで迷った結果、うちに来てくれたんだよね」「外資金融の内定を蹴ってこんな零細企業に来てくれるなんて、コシが違うよね」などと語り、東大生が自社に興味を持ってくれたことに対してこの上ない喜びを感じてしまうケースも見られる。

受験システムを批判してマウント

大学受験で東大に合格できず、大学院から海外名門大学に進学した人の中には、東大を頂点とする日本の受験システムに批判的な意見をぶつけたがる人物が存在する。

一方で、彼らの中には、「東大生は世界水準ですよ。ハーバードで長らく研究していた私はそう思います」などと語り、東大生を評価していることを強調したがるケースも一部見られる。