内閣支持率は過去最低の22.9%
岸田内閣の支持率は低迷を続けている。3月2、3日に行われたJNNの世論調査では、内閣支持率は22.9(-0.8)%で過去最低を更新した。不支持率は74.4(+0.2)%である。今後の政権運営は容易ではなかろう。
2月4日に行われた前橋市長選挙では、立憲民主党など野党が支援した小川晶候補が、自公が推薦した現職の山本龍市長に勝った。6万486票vs4万6387票という大差の勝利である。保守王国群馬県で、この結果だ。
また、同じ日に行われた京都市長選では、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元官房副長官の松井孝治候補が当選したが、共産党が支援した2位の福山和人候補との差は僅差であった。17万7454票vs16万1203票である。
4月28日には、衆議院の長崎3区、東京15区、島根1区で補選が行われる。自民党は、長崎3区は不戦敗を決め、島根1区は自民党が勝利する見通しを立て、東京15区は候補者を公募する予定である。この3補選の結果によっては、岸田降ろしの風が吹くであろう。
「大臣在任中にパーティーをしない」かつては守られていた
2001年1月6日に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」には、「(5)パーティーの開催自粛」という項目があり、「政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と記されている。
私は、自民党政権の2007年〜2009年、安倍内閣、福田内閣、麻生内閣と3首相の下で閣僚を務めたが、「閣僚は政治資金パーティーを開かない」というルールを厳守した。
安倍、福田内閣では、岸田氏は内閣特命大臣で沖縄・北方対策、科学技術などを担当していた。私は厚生労働大臣であった。
当時、私はパーティーを開催したことはないし、岸田も含め、開いた大臣はいなかったと記憶する。