娘が売春で稼いだお金にたかる母親
中学生からテレクラ売春を始めて、高校生になっても続けた。売春を始めてからお金や食べ物に困ることはなくなった。母親は高校生の娘がいくらかお金を持っていることに気づいた。そして、今度はことあるごとに支払いを求められるようになった。
「お金のためとはいえ、おっさん相手にセックスするのは嫌。だから、普通のアルバイトをしたいなと思ってた。足を洗いたいじゃないけど、いい客だけ残して、キモいおっさんとやるのはもうなしにしたいって。本屋でバイトするのに親の許諾みたいなのが必要だったけど、母親は『絶対にサインしない』ってなった。テレクラ売春やっていることにうっすらと気づいてて、『普通のバイトはダメ、そんなことよりお金があるなら食費と光熱費と税金を払え』って言いだした。それから、ことあるごとにお金の要求がはじまった。仕方ないから言われるままに支払った」
「育ててあげたんだから」「産んであげたんだから」
美衣さんは高校を卒業して水商売の道に進んでいる。母親は社会人になっても家を出るのは絶対にダメだと反対し、「育ててあげたんだから稼いでお金を入れて! 産んであげたんだからお金を入れて!」と言いだした。
「正直迷惑でしかなかった。産んでくれたことも迷惑だし、育ててあげたとか違和感しかない。お前が言うなって。ほかの子どもは商業高校を出て近所の信用金庫とかで働いて、ローンで軽自動車買って家に毎月5万円入れている、お前もそうしようって」
「結局、上京したのは20歳のとき。母親は嫌だったけど、7歳下の妹もいたし、妹の存在が家を出ることを迷った理由。20歳のときに母親だけじゃなくて、地元もなにもかも嫌になった。それで東京に引っ越した」