夫婦でおしゃれしてお出かけしているか

だからといってパートナーのいる人に浮気を推奨しているわけではありません(浮気をしてもよいのですが、詳しくは本書で後述)。

パートナーがいる人の場合、例えば、夫婦でおしゃれしてお出かけしているでしょうか。

結婚記念日やそれぞれの誕生日には、レストランを予約して、お互いおしゃれをして食事をしているのであれば、このカップルは恋愛していると言えるかもしれません。少なくとも、記念日には恋愛しているのでしょう。

レストランで食事をする中年夫婦
写真=iStock.com/xavierarnau
※写真はイメージです

その逆もあって、外見が老けて見えるようになると、独身であっても、恋愛をあきらめるようになる人が多いと思います。

しかし、たとえ70代でも、恋愛をあきらめるべきではありません。何歳になっても、好きな人がいたら、意欲や体力を保ちたいと思うでしょう。

見た目は顔だけではありません。ヨタヨタ歩きの老人では魅力が失われますから、恋愛対象がいる人は、体を鍛えるために、スポーツジムやヨガ教室に通ったりするかもしれません。

恋愛して意欲を高めることによって、全身の老化を遅らせることができるということになるのです。

栄養状態がよくなって、平均寿命も延びた現代では、50代、60代は恋愛の現役世代です。

もちろん、見た目も体も若々しくあれば、70代、80代でも恋に落ちます。そのためには、意欲を高めることが一番重要だということです。

恋愛すると男性ホルモンがアップ

恋愛すると、男性ホルモン(テストステロン)の分泌が増えることがわかっています。恋愛と関連しますが、性的な欲求でも男性ホルモンは増えます。

男性の場合、一般的に男性ホルモンの分泌は年齢とともに減少します。男性ホルモンが減ると筋肉がつきにくくなったり、記憶力や思考力が低下します。もちろん、意欲も低下してしまいます。

男性ホルモンが減少すると、ヨボヨボ老人になる条件がどんどん増えていくというわけです。

極端に男性ホルモンが少なくなると、男性更年期障害(LOH症候群)と診断される男性もいます。

LOH症候群には疲れやすい、気力や集中力がない、イライラする、うつっぽい、性欲がなくなる、といった症状がありますが、男性ホルモンの減少が原因であれば、男性ホルモンを補充する「ホルモン補充療法」で改善します。

ですから、どうしても意欲がわかないという人は、泌尿器科で男性更年期障害かどうかを調べてもらうのも1つの方法です。

その結果、男性ホルモンが減少していることがわかったら、ホルモン補充療法を受ければよいのです。

でもたいていの人は、異性に関心を持つことで、あるいはエッチな写真を見るだけでも、男性ホルモン値は上がってきます。