金利が1%上がるだけで、利息は3.4倍に

では、金利が1%プラスして1.47%になった場合で前述と同じ条件で計算してみると、月々の返済額は23万5450円、返済総額は1億4127万410円なり約4100万円が利息となります。

【図表1】金利と返済金額の比較
金利1%上昇で返済総額や利息総額は恐ろしいほど変わってしまう(筆者作成)

金利が1%上がっても「たいしたことはない」と思いがちですが、利息総額が約3.4倍にもなります。つまり、返済期間が長くなればその分、金利上昇によって利息総額も増えることを理解しておく必要があります。

昨今の住宅価格の高騰から、いざ買おうと思うと金銭感覚は麻痺してしまいます。いままで1000円でも節約しようと思っていた人でも、これだけ価格が高騰するといままでの千円が1万円になり、10万円の感覚が100万円に変わります。さきほどのシミュレーションのように、月々の返済額が18万円なら払えそうだという感覚で億ションは買えますが、半世紀も住宅ローンに縛られる生活を送ることになります。

ローンが終わるのは50年後、それまでは真の自分のものになりません。

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