鈴木あや氏が「挨拶メール」を添削!
×Before
(1)定型の挨拶では、堅苦しい印象を与えがち。
(2)顧客の会社関係のプロジェクトならはっきり書くべき。逆に、他社のプロジェクトであれば書かないほうがよい。
(3)自分の都合を優先したオファーと取られかねない。書くなら顧客への影響や対応を明記して追伸に書く。
(4)アポを取りたいなら、日程を具体的に書いたほうが対応しやすい。
(5)定型の締めより、顧客に貢献したいといった熱意を盛り込むとよい。
○After
(1)定型の挨拶より仕事の近況を
最初の挨拶は、文例集から抜き出してきたようなありきたりのものではなく、受け取る相手に関係がある仕事の状況や、感謝の気持ちなどを具体的に書くと印象に残りやすく、メールとして読み飛ばされにくくなる。
(2)アポ目的なら日時や同行者を
最終的にアポまでこぎつけたいなら、訪問したい日時や同行者の肩書をはっきり書くべき。話の内容や重要度が想像できるため、読み手が思わず返答したくなる可能性が強いうえ、事前の準備もしやすくなるはず。
(3)相手への貢献をアピールする
定型の締めを使うよりは、営業の基本中の基本である「相手の会社とともに成長する」ことに対する熱意を伝えよう。
(4)私的な予定は、追伸に書き添える
私的なスケジュールで、相手に影響を与えそうなことは本文ではなく署名の中の追伸に書き込み、対応策なども盛り込んでおくとよい。署名には名前だけでなく、会社の住所や電話番号、メールアドレスなどのデータをきっちり盛り込んでおくと、相手がコンタクトしやすくなる。
日本IBM理事 鈴木あや(すずき・あや)
1957年、岐阜県生まれ。同志社大学卒後、84年IBMアジア・パシフィック入社。88年日本IBM購買部門へ。バイヤー畑を歩く。米国I BMコーポレーションを経て、2005年より現職。
1957年、岐阜県生まれ。同志社大学卒後、84年IBMアジア・パシフィック入社。88年日本IBM購買部門へ。バイヤー畑を歩く。米国I BMコーポレーションを経て、2005年より現職。
(石田純子=構成 木下明子=事例作成 澁谷高晴=撮影)