「弱虫は、幸福さえも恐れるのです」――ナルシシズム文学の傑作・太宰治の『人間失格』が、「まんがで読破」からついに登場! 主人公・大庭葉蔵は幼少時代から「人間がわからない」という恐怖と孤独を抱いていた。やがて、「道化」という名の仮面をつけることを覚え、成長した。さまざまな女性との出会いと別れを繰り返し、酒に溺れる葉蔵がたどり着いた結末とは……。堕ちていく人間の姿をドラマチックに漫画化。
本作の作品解説は、『だめんず・うお~か~』の漫画家・倉田真由美氏。「葉蔵は実は一度も女に振られていない」と喝破し、「女と付き合えるだめんず」の特徴をズバリと語ります。そして「ナルシシズム」と「カリスマ」の関係を解き明かします。
累計400万部をたたき出した名著の漫画化シリーズ「まんがで読破」は、Gakkenから新装版を刊行中。『資本論』『こころ』など、生きづらい時代のこたえが見つかる最強名著のまんが化作品を続々発売!