「おおらかでおっとりした人が多く、特に男子学生はおとなしい。いわゆる草食系ですね。でも、結婚はしています。大学職員も8割がたが卒業生ですが、30歳までにはほとんどの男性が結婚していますよ」(学校関係者)
卒業生によると、ほのぼのとしていて学歴意識やコンプレックスはあまりないという。また、教職に強い学校として知られ、安定した職業につく男性が多いことも既婚率が高い要因だろう。
一方で女性職員は未婚者が多いという。学内での恋愛結婚が果たせなかった女性たちは、適切な相手との出会いが少なくなってしまうのかもしれない。
富田さんは「柔軟なコミュニケーションができる人がモテる」と指摘する。
「既婚者とは話すだけムダという妙な効率主義はダメですよ。禿げていて脂ぎっている課長にも受けが良ければ、いい独身男性を紹介してもらえるかもしれない」
恋愛も結婚も基本はコミュニケーションだ。学歴などへのこだわりは抑え、柔軟な気持ちでいろいろな人に会ったほうが結婚できる確率は上昇する。
男女の需給バランスが大幅に偏ってしまっている現在の結婚市場。高学歴男性にはバラ色、高学歴女性にとっては受難の時代だ。しかし、アンバランスはいずれ是正される。日本男子に見切りをつけ、海外に飛び出す優秀な女性が増えていくかもしれない。
※すべて雑誌掲載当時
(小林雄一=撮影)