靴下にお米をいれて体をクールダウンさせるのに使う

就寝時に深部体温が下がると、脳に「眠る時間ですよ」と知らせる合図になります。

足を温めるのは深部体温の放出に役立つのですが、真夏の暑い夜のようにベッドに熱がこもっていると不眠の原因になります。

キム・ジョーンズ(著)、鹿田昌美(訳)『最新科学が証明した睡眠にいいことベスト211
キム・ジョーンズ(著)、鹿田昌美(訳)『最新科学が証明した睡眠にいいことベスト211』

暑くて寝苦しい夜に、布団の涼しいスポットを探して手足を動かしてしまう人は、湯たんぽに氷を入れて、ひとつかふたつ、布団のなかに置いてみましょう。

つま先や腕や太ももに触れると、ひんやりして最高の気分が味わえます。寝具が冷たくなりすぎないように、薄いタオルで包むことをおすすめします。

もうひとつ試してほしいのが“冷や米でクールダウン”という方法。靴下に米を詰めて、フリーザーバッグに入れ、冷凍庫で数時間冷やすのです。アイスパックや冷凍エンドウ豆の袋のように使えて、溶けたときのべたつきもありません。

この冷や米入り靴下を、膝の裏側、足首、肘などの脈が感じられるポイントにあてたり、額の上に短時間置いてみるといいでしょう。

枕ごと冷蔵庫で冷やすと気持ちよく寝付ける

暑くてなかなか寝つけない真夏の夜には、枕ごと冷やしてしまいましょう!

ビニール袋に枕を入れて、冷蔵庫の空きスペースに置いておき、1日冷やします。または、枕カバーだけをフリーザーバッグに入れて冷凍庫で冷やしてもいいですね。

眠るときに数分間、心地良いひんやり感が味わえます。

首とこめかみには、血管が皮膚に近い「パルスポイント(脈が感じられるポイント)」があるため、血液がすばやく冷却されて、身体の他の部分のほてりも感じにくくなります。

冷却ジェル枕や、枕用ジェルマットを購入するのもおすすめです。

※概日リズム……体内時計。地球の自転(24時間周期)に合わせて昼夜の変化に身体を同調させる生理的現象。概日リズムの働きによって体温やホルモン分泌が変化し、覚醒状態と睡眠状態が切り替わる。

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