毛細血管が消える……「ゴースト血管」の恐怖

ところが、血管は加齢にともなって内側の壁が硬く変化します。硬くなった血管はしなやかさを失い、広がりにくくなります。

そうなると血流が悪くなり、皮膚に届く栄養分が滞るようになっていきます。

また血管が硬くなり血液の流れが徐々に悪くなると、毛細血管に血液が流れなくなって、最終的には幽霊のように消えてなくなってしまう……という恐ろしいことも起こります。

これが「ゴースト血管」と呼ばれる状態で、さまざまな体の不調に関係していることがわかってきています。

毛細血管の数は20代がもっとも多く、ゴースト血管現象によって徐々にその数を減らし、60代になると20代の4割程度まで減少してしまいます。

花瓶にささる枯れた花
写真=iStock.com/firebrandphotography
※写真はイメージです

ダブルパンチで老化が進む現実

加齢とともに血管は硬くなり(動脈硬化)、毛細血管の数も減る――このダブルパンチによって、更年期を迎える頃には、私たちの体の中では皮膚に届く栄養分が20代と比べて半減してしまっているのです。

当然、肌に届く「美容液」も半減します。

こうして、何もしなければ細胞は栄養不足におちいり、皮膚はまるで水をもらえない花のようにしおれ、肌も老化する、というわけです。