生活習慣病、血管、心臓などのエキスパートである医師・池谷敏郎さんは、30代で血管年齢45歳だったところ、独自のメソッドで15kg減量、血管年齢を28歳にすることに成功した経験を持つ。そんな池谷さんは「血管年齢と見た目はリンクする。そして、見た目が若返れば、健康になるだけでなく、人生そのものが変わる」という──。(第2回/全4回)

※本稿は、池谷敏郎『完全版 最速で内臓脂肪を落とし、血管年齢が20歳若返る生き方』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

血管年齢45歳→28歳への改善に成功

見た目が変わって、人から「若いね」とめられることが増えると、心が浮き立ちます。うれしくなって、どんどん体に良い選択や行動をするようになるため、ますます健康になるという好循環が起こります。

私自身もそうでした。

以前は実年齢よりずっと老けて見られていたため、自信を失っていました。ところが生活習慣を変え、外見も身体的にも「若さ」を取り戻したことで、多くの方から「お若く見えますね」と褒めてもらえるようになって、ずいぶんと自信がつきました。

当時、30代半ばだった私は、仕事の忙しさなどからくる不摂生とストレスで、体重は今より15キロほど重く、血管年齢は45歳で、実年齢よりも10歳も老化が進んでいました。

肌荒れを気にする女性
写真=iStock.com/monzenmachi
※写真はイメージです

そんなある日、「患者さんに生活指導する医師が、ぽっこりお腹で見るからに不健康そうな“メタボ状態”では示しがつかない」と意を決し、生活習慣の改善を試みることにしたのです。

結果はというと、身長173センチ、体重64キロ、体脂肪率10%、血管年齢28歳に改善し、その状態を今もキープし続けています。

見た目が若返ると人生が変わる

もともとファッションに興味はあったのですが、「ぽっこりお腹」ではどんな服を着てもあまり様になりませんでした。

ところが、スリムになって、背筋がすっと伸びて姿勢が良くなると、別に高いブランドの服を着なくても、カジュアルな安価な服で十分おしゃれに見えることに気づきました。

自然に交際範囲も広がって社交的になり、それにともなって講演会やテレビ出演のオファーがどんどん舞い込むようになり、仕事のやりがいも増しました。自分よりずっと若い方たちと食事をしたり、ゴルフを楽しんだりすることも気兼ねなくできるようになりました。それまでの人生が大きく変わっていったのです。

見た目、仕事、人間関係と、すべてが良い方向に回り始めると、「今の若さをできるだけキープしよう」という“やる気スイッチ”が入り、毎日コツコツと続けられるようになりました。

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