隠れ糖質にはご用心

糖質制限の重要性を理解してくれたあなたが、好きなラーメンを我慢したり、ご飯の大盛りをやめたとしても、ほかのところで知らず知らずのうちに糖質を摂ってしまっていたら努力も台無しです。

牧田善二『アルツハイマー病にならない習慣』(フォレスト出版)
牧田善二『糖尿病専門医だから知っている アルツハイマー病にならない習慣』(フォレスト出版)

実は、意外な食品に「隠れ糖質」がひそんでいます。

たとえば、カレーやシチューのルウなどには、かなりの小麦粉が使われています。シューマイやギョウザは皮が曲者です。野菜は総じておすすめですが、ジャガイモやカボチャは糖質が多いので摂りすぎには気を付けたほうが良いでしょう。健康に良いはずのヨーグルトも、加糖タイプは思っている以上に多くの砂糖が入っています。プレーンタイプに替えましょう。

図表1に代表的な食品の「隠れ糖質度」を示しておきましたから、それを参考に、糖質の少ない食事を心がけてください。

その上で、「今日から一切口にしない」と決めてほしいのが、液体の糖質です。コーラなどの清涼飲料水、缶コーヒー、エナジードリンク……、こうしたものには、恐ろしいほどの糖質が含まれています。

缶コーヒーでOKなのはブラックタイプだけ。微糖をうたっている商品も、実は糖質の塊です。エナジードリンクを飲むと元気になったと感じるのは、カフェインの力はもとより、含まれている糖質によって一時的に血糖値が上がっているからです。本質的には、元気になっているどころか、不健康に向かっています。

こうしたことを理解した上で、コンビニで飲み物を買うときには、迷うことなくミネラルウォーターか糖分の入っていないお茶の棚を目指しましょう。糖質摂取量を減らす小さな習慣の積み重ねが、あなたをアルツハイマー病から遠ざけてくれます。

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