子どもに自分の年収を聞かれたとき、どのように答えるのがよいでしょうか。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんは、「年収を聞かれても、親は子どもに自分の年収を正確に伝える必要はないでしょう」という――。
子どもに年収を聞かれたら答えるべきか
「親ガチャ」というような言葉が出てくるように、最近の子どもは親への評価がなかなか辛辣です。自分が「親ガチャ」に成功しているのかを知るために、親の年収を知りたがることも少なくないようです。
子どもは親の年収なんて知る必要がない、と言いたくなる気持ちもわかりますが、お金に関心を持ったことを、むしろお金の学びになるように答えるのが良いでしょう。
ただ、共働きの場合、パパとママそれぞれに収入があります。そのとき、どう答えると深い学びにつながるでしょうか。事例を基にお話ししていきましょう。
「年収が高い職業なら、ママは…」
私自身も、息子から年収を聞かれたことがあります。なぜ息子は年収を尋ねたのかというと、友達同士で親の年収を話したことがきっかけだったようです。
弁護士をやっているママ友のAさんからも「娘から弁護士って年収高いって聞いたけど、ママの年収っていくらなの?」と直球で質問されて困った、その時はごまかしてしまったけど、どうやって答えたらよかったのかと相談されたこともありました。
実際、ママ友のAさんは、高年収なのですが、高年収だからこそ、子どもが友達に自慢してしまうのではないかなどと考えてしまい、答えづらいと思ってしまったところもあったようです。