おすすめの答え方は「平均年収」

年収を聞かれても、親は子どもに自分の年収を正確に伝える必要はないでしょう。子どもは、「自分の親はどれくらいのお金を稼いでいるのだろう」と漠然と思っているだけです。

そこで、まずは日本人の会社員の平均年収を伝えてみましょう。国税庁の「民間給与実態統計調査」(2021年)によると、会社員の平均年収は443万円です。1カ月当たりに換算すると、「443万円÷12カ月=36万9166円」となり、約37万円です。「大人は1カ月に約37万円の収入がある」と子どもは理解します。

電卓を使って計算している小さな女の子
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男女の平均年収には差があることも伝えよう

これはあくまでも全体の平均です。男女別に見ると、男性の平均給与は545万円、女性は302万円となっています。

たとえば1000万円の収入を持っているママの場合、男性の平均と比べてもかなり高収入ということがわかります。

子どもには、平均を伝えた上で、自分の年収は平均よりも高いのか低いのかを伝えることでも良いと思います。

また、男性と女性でも収入に差があることに気付くことから、なぜそうなっているのかという点に思いを巡らせるかもしれません。