年収300万~500万円は「交際費」をためらう人が少ない

年収300万~500万円未満がためらう出費
1位:趣味・娯楽・レジャー費 36.7%
2位:被服・美容・化粧品費 32.7%
3位:食費 27.5%
4位:交際費 26.7%
5位:車両費・移動費 20.2%

他の年収レンジと比較して「交際費」をためらう人が少ないのが特徴的だ。20〜30代の独身者の割合が高く、自分で自由に使えるお金もある程度あることから、友人や同僚との外食などをためらわない人が多いのではないだろうか。今の生活の満足度について64.0%が「不満・やや不満」と回答している。

年収500万~700万円未満がためらう出費
1位:趣味・娯楽・レジャー費 39.7%
2位:交際費 31.6%
3位:被服・美容・化粧品費 29.4%
4位:食費 23.0%
5位:車両費・移動費 22.7%

「趣味・娯楽・レジャー費」をためらう人が比較的多い傾向が見られる。30〜40代で子どもがいる既婚者の割合が高いことから、子どもの衣類などで「被服・美容・化粧品費」は削れない分、趣味や娯楽は諦めざるをえないという人も多そうだ。今の生活の満足度については51.4%が「不満・やや不満」と回答している。

【図表】【年収別】金銭的理由で出費をためらう・諦めることがあるもの(複数回答・上位5項目)
出典=マイナビ転職『賃金についての調査』(2022年)

年収700万円以上の約6割が生活に満足している

年収700万~900万円未満がためらう出費
1位:交際費 34.4%
2位:趣味・娯楽・レジャー費 26.7%
3位:被服・美容・化粧品費 24.4%
4位:車両費・移動費 20.6%
5位:食費 18.3%

役職者もしくは企業規模5000人以上の企業に勤務する人の割合が高く、居住エリアは首都圏・大阪・名古屋など大都市に絞られてくる。家での食費はさほど気にしないものの、友人との外食や飲み会は適度に控える傾向が見られる。居住地域や家族構成によって大きく変わるため一概に言えない部分もあるが、宅配サービスやカフェを気軽に利用する、コンビニやスーパーで何か買う際にも、食材以外にお酒や好きな果物を購入するなど、食べたいものをそこまで躊躇しないという人が多そうだ。

今の生活の満足度については、この年収ラインではじめて「満足・やや満足」が「不満・やや不満」を上回り、60.3%が「満足・やや満足」と回答している。