犠牲になった犬は1400匹以上と判明
この事件を捜査しているヤンピョン警察署は、6日の時点では死亡した犬の数を400匹発表していたが、調査をすすめた結果、犠牲になった犬の数は1400匹を超えることが判明した。警察は容疑が一定部分立証されたと判断し、古物商の老人に対する拘束令状を申請したという。
現在、韓国では動物保護法第8条(動物虐待等の禁止)で「故意に飼料または水を与えない行為により、動物を死に至らせる行為」を禁止している。これを違反する場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約300万円)以下の罰金に処することができる。
また、今回の事件に関連して農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当)は、全国の自治体と連携して「3月からブリーダーやペット販売業者などの遵守すべき項目の履行実態や不正・不法営業行為に対する点検を進める計画だ」とし、「特に、ブリーダーなどの動物生産業者の繁殖管理(個体管理カード)及び繁殖能力のない動物の処理実態などを重点的に点検や取り締りを行う予定だ」と話した。
おびただしい数の犬たちの死がいが見つかった今回の事件。唯一の救いは動物愛護団体が現場でまだ生きていた4匹を救助し、これから動物病院で治療する予定だということだ。
当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら