事情を察する能力は不可欠

岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)
岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)

もちろん最初から、それを分かったうえで引き受けるのならばいいのです。「今回の仕事は(お金のための)ライスワーク」と割り切って、淡々と業務をこなせばいいのですから。

ただ、それに気づかないまま仕事がスタートしてしまうと、厄介な事態に陥ります。当時、虚無感を味わいつくした私のように……。付け加えますが、その企業が悪かったわけではありません。

どこの会社でも、多かれ少なかれ、似たような事情は発生します。だからこそ相場よりも高い報酬を提示して、外から人に来てもらっているのです。要するにフリーランスとして働く場合は、このような案件も混ざってくることを承知のうえで、そのあたりの嗅覚を磨く、事情を察する能力を鍛えていく必要があるということです。

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