努力している自分のことは肯定できる

――その結果、1年間で24kgもの減量に成功したんですね! お話を聞いていると、自分を褒めて認めてあげるのが大事という印象を受けますが、もともとそういうのが得意だったのでしょうか?

全然そんなことありません。もとは明るい性格だったと思うのですが、太り始めてからはとにかく自分に自信がなく、他人と比較することもしばしば。仕事をしていない、子どももいない、しかも太っている。私ってなんてつまらない人間なんだろう……と落ち込んだものです。

脂肪が本来の自分を覆い隠していたんでしょうね(笑)。それがダイエットに取り組んだことで、「私やればできるじゃん」と少しずつ自信を取り戻していった気がします。

今はどんな外見でもありのままで美しい、という考え方がありますよね。コンプレックスを受け入れてポジティブに生きられたらすごく素敵だし、そう思えるのが一番いいと思うんです。けど実際は、その考えに到達できる人はそんなに多くないんじゃないかなって。

コンプレックスのせいでやりたいことを我慢したり、ネガティブな気持ちになってしまうのだとしたら、自分で変えるしかない。どちらを選択するかはその人次第ですが、私の場合は自分を変えたくて行動したら、自信がついて本来の自分に戻ったというわけです。

それでもまだ完璧とはいきませんが、嫌で仕方なかったコンプレックスも、努力することで徐々に受け入れられるようになったのは発見でした。どれだけトレーニングしてもお尻だけは下がったままなのですが、「お前はいつまでも上がらないな!」とかわいく思えるようになりました(笑)。努力している自分のことは肯定できるので、気持ちに余裕が生まれたんでしょうね。

体型の変化が出てきたのはダイエット開始から半年後あたり。それまで見た目の変化がわからなくても、とにかくコツコツ続けた
画像提供=あすけん
体型の変化が出てきたのはダイエット開始から半年後あたり。それまで見た目の変化がわからなくても、とにかくコツコツ続けた

ダイエットで得た一生の財産

――これからの目標や、実現したいことはありますか?

この先、更年期など、自分ではどうにもできない力で体やメンタルが変化する時期を迎えると思うので、できるだけ土台の健康を整えておこうと思っています。それには食事管理が不可欠ですが、ダイエットを通じて、自分の体をコントロールする方法が少しでもわかったのは大きな財産ですね。

また、現在Instagramなど多くのフォロワーさんがいてくれるので、ダイエットに関する情報発信も引き続き頑張っていきたいと思っています! あの頃の私のように痩せたくても何をしたら良いかわからない、うまくいかないなどの悩みを持った方々に、自分の経験が少しでも役立ったらうれしいです。

※健康度:あすけん内で、食べたメニューや運動などの生活内容を記録すると、その内容を判定して算出される総合点数のこと

ねこくらりえさん
38歳の時、派遣切りをきっかけに一念発起して「人生最後のダイエット」を決行。 82kg・体脂肪率43%から、1年で58kg・体脂肪率27%へ。その成功体験を発信し、SNS総フォロワー数12万以上の人気インフルエンサーに。

取材・執筆/城石愛

AI食事管理アプリ『あすけん』
本記事は、AI食事管理アプリ『あすけん』の「ダイエットの知識」コラムからの転載記事です。元記事はこちら
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