もらえる金額がわかる「公的年金シミュレーター」

「年金はあてにならない」「ほんのちょっとしかもらえない」と思い込んでいる人は、次の3つの方法で今すぐ自分がもらえる公的年金の見込額を確認してください。

①ねんきん定期便

毎年誕生月に日本年金機構から送られてきます。50歳未満の人はこれまでの加入実績に応じた年金額しかわかりませんが、50歳以上は、これから60歳まで同じ条件で加入し続けた場合の年金見込額が記載されています。通常ははがきですが、35歳、45歳、59歳のときには、全期間の年金記録情報が封書で届きます。

ねんきんネット

パソコンやスマホでいつでも自分の年金情報が確認できます。年金受給額のシミュレーション機能があり、50歳未満でも年収や働き方、何歳まで働くかという情報を入力すると、年金見込額が試算できます。50歳以上も60歳以降に働いた場合や受け取り開始年齢を変えると、年金見込額がどう変わるか確認できます。アクセスするにはマイナンバーカードとの連携か、ユーザIDの取得が必要です。

公的年金シミュレーター

厚生労働省が公開している年金額を簡単に試算できるツールです。「ねんきん定期便」(令和4年4月1日以降発行分)についているQRコードをスマホで読み込むだけでアクセスできます。めんどうなIDやパスワードの取得は不要。生年月日を入力すると年金見込額が表示されます。画面のスライドバーで、今後の年収、就労完了年齢、年金受け取り開始年齢などを手軽に変更でき、年金見込額の変化がグラフでひと目でわかります。繰り上げ受給・繰り下げ受給をした場合の見込額の変化も大変わかりやすくなっています。

3つの確認方法のうち、年金情報がもっともくわしくわかるのは「ねんきんネット」です。しかし、年金見込額の確認や、将来の受取額をざっくりシミュレーションするなら、新しく登場した「公的年金シミュレーター」が便利です。「ねんきんネット」より気軽にアクセスでき、入力の手間も少なくなっています。現在はまだ試運転中ですが、本格稼働すれば、年金受給額にかかる社会保険料や税の概算も表示されるそうです。そうすると、年金の手取り額もイメージしやすくなりそうですね。