どうすれば「仕事ができる人」になれるのか。「新人研修ワースト3のポンコツOL」で、現在は外資系企業のITエンジニアとして活躍するへいうさぎ氏は「仕事は努力をすればいいわけではない。不得意は助けてもらえばいいし、わからなければ教えてもらえばいい。むしろ一人でなんとかしようと抱え込むと周りに迷惑をかける」という――。

※本稿は、へいうさぎ『ポンコツOLでも成果を出せた! 世界一やさしい仕事術図鑑』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

オフィスで会議を開くビジネスの人々のグループ
写真=iStock.com/Tomwang112
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自分ひとりでできる範囲は限られている

「とにかく、できるように見せなきゃ」。

仕事ができなかった頃は、背伸びをしていました。「どうすれば、アドバイスをもらえるのか」。そうした方法を知らなかったことも原因です。でも、一番の原因は「頑張れば、ひとりでも解決できる病」でした。

少し昔話になりますが、私は運動が苦手でした。でも、そんな中で運動神経のいい子と唯一渡り合えるのがマラソン大会でした。そして、小学6年生の頃、密かに自主練を重ねた結果10位になることができたのです。初めて自分の努力が報われる成功体験を手にした瞬間でした。

そうした経験から、学生時代は勉強も部活動も「自分が頑張れば、努力は報われる」と信じてきました。でも、みなさんお気づきの通り、自分の努力だけでなんとかなる範囲は限られています。

社会に出たら、なおさらです。ならば、不得意は助けてもらえばいいし、わからなければ教えてもらえばいい。もし、あのときにポンコツさを受け入れて、自分の弱さをさらけ出せなければ、「ひとりでできなきゃ。できない自分が悪いんだ」という意識を捨てきれず、いつまでもできない自分を許すことができなかったでしょう。