最後に頼れるのは自分自身。キャリアやお金を育てておくのが大事

海老沢家も、2人の息子の教育費と夫の浮気で資産はほとんどなくなってしまい、楓さんがもらえたのは200万円ほどの現金だけ。まだ62歳で、この先の収入の目処もありません。現在、司法書士の方にも入っていただき、子どもたちから本当に援助が受けられないと認定されれば、生活保護を受ける可能性が高くなりそうです。

彼女の例から学べることは、自分自身の人生をきちんと持っておくことだと思いました。楓さんは「妻」や「母」として一生懸命、努力してきた方でしょう(結果、一家離散にはなってしまいましたが……)。しかし、「海老沢楓」さん個人のキャリアや人脈、お金を育てないままきてしまったことが問題だったのではないでしょうか。

楓さんを知る共通の知人がいるのですが、お金もあって地元の名士でもあった海老沢家の奥様ということで、周囲からはちやほやされる環境だったようです。そういったときにビジネスチャンスを掴んでおいたり、ネットワークを広げることで、家庭とは違う世界を持てたかもしれません。また、他の目線を持つことで子どもとも適度な距離を保てたのでは……とも思いました。

資産家と結婚して子どもを持ったところで、最終的に頼るべきは自分自身。楓さんの例を反面教師に、いつ一人になったとしても食べていけるだけのスキルやキャリア、人脈を身につけておくこと。自分自身が自立している方がパートナーとの関係がうまくいくケースが多いような気がします。そして専業主婦であっても最低半年分の生活費くらいは貯金しておくことをぜひ、心に留めておいていただけたらと思います。

(聞き手・構成=小泉なつみ)
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