お酒を飲みたければ糖質をあきらめる
「酒は百薬の長」という格言は、けっして間違っているわけではありません。薬になるか毒になるかは、アルコールの量によります。もちろん、多ければ害にしかならないとわかってはいても、飲酒量をコントロールするのは簡単ではないでしょう。
とくに日本人は、仕事や家庭のストレスをお酒で発散するという考え方が定着しているため、お酒は健康のために飲むと考えているヨーロッパに比べると、飲酒量が多くなる傾向もあるようです。
このため、ある程度飲み過ぎても、体に負担をかけないように普段から血糖値を上げない食事をしたり、飲酒時に甘いお酒は避けたり、炭水化物の同時摂取を極力避ける必要があります。
私も患者さんには、「お酒が人生にとって大事なら、飲酒時には糖質をあきらめてください」と説明しています。それが守れれば、お酒の害は思ったほどひどくはありません。
ただし、日本人はお酒を分解する酵素が少ないというデータもあるので、飲酒して真っ赤になる人や、すぐに泥酔してしまう人は控えたほうが無難でしょう。