たくさんの長文を1回ずつ聞くより、同じものを50回以上聞く

これを何回もこなして、最終的に何も見ないで、しかも1回もつっかえずにシャドーイングできる状態まで行けば、その英文は終了です。

関正生『改訂第2版 大学入試 世界一わかりやすい英語の勉強法』(KADOKAWA)
関正生『改訂第2版 大学入試 世界一わかりやすい英語の勉強法』(KADOKAWA)

シャドーイングは本来声に出すものですが、慣れないうちは自分の声によって英語がかき消されてしまうので、小声もしくは声に出さないでシャドーイングしても構いません。これなら電車の中でもできるので、リスニングの勉強時間が一気に増えます。

リスニングの回数ですが、最終的には1つの長文を最低50~100回は聞くべきです。たくさんの英文を1回だけ聞くよりも、同じ英文を何度も聞くほうがリスニング力は上がります。1つの英文を完璧にシャドーイングできるようになるまで聞きこむわけですが、結果的に50回以上聞くことになると思います。

リスニングの勉強の理想は「1日30分」ですが、音読も30分(これは絶対に死守)することを考えると、受験生には厳しいでしょう。リスニングは10分でもいいので、集中してやってください。

また、リスニングはどこでもできます。電車の乗り換え時間・エレベーターにいる時間……、ささいな時間を有効活用できます。

「チリも積もればヤマとなる」ので、この方法で1日40分はリスニングの時間が増えるはずです。

【関連記事】
【第1回】入試で得点に直結する熟語ほど下位にある…「試験に出る順ランキング」を信用してはいけないワケ
カフェで仕事や勉強をしないほうがいい…東大卒弁護士が断言する「結果の出る場所」の2大条件
「普通の看護師で普通に結婚して何が不満?」そんな母親の声に負けず大学院進学した鳥取の看護師の信念
「勉強しても10分で飽きてしまう」そんな落ち着きのない子供の集中力をグッと高める"魔法の声かけ"
「お金持ちだからではない」頭のいい子が育つ家庭に共通する"幼児期のある習慣"