東大生はどのような受験生活を送っていたのか。現役東大生ライターの布施川天馬さんは「勉強一辺倒では限界が来るので、趣味のゲームの時間を3時間以上確保しつつ、勉強も9時間やった。また、すきま時間は気を休めることを優先してYouTubeばっかり見ていた」という――。

※本稿は、布施川天馬『人生を切りひらく 最高の自宅勉強法』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。

テレビゲームをする人の手元
写真=iStock.com/simpson33
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大きなロスを避けるために小さなロスを取る

僕は勉強より、遊んでいるほうが断然好きです。1日のスケジュールも、まず「これくらいは遊びたいな」という時間から決めましたし、実際に、1日に最低3時間ほどはゲームの時間を確保していました。

肝心の勉強時間はといえば、長くても8~9時間程度。それもぶっ続けではなく、「1~2時間勉強&15分程度の休憩」というサイクルを繰り返します。

なぜこんなスケジュールなのかといえば、無理な予定を立ててもどこかで必ず息切れしてしまうからです。万が一、どこかで倒れたら大ロス確定ですからね。それなら、小さなロスがあろうとも、安定を取ったほうがよかろうということで、僕はどんな状況でも休憩時間も自由時間もしっかり取るようにしていました。

自由時間と違って休憩時間は休息する義務がある

みなさんは勉強の合間の休憩時間をどのように過ごしていますか? 友達と話したりスマホをいじったりする人も多いのではないでしょうか。そして、いったん始めるとなかなか終わらせるタイミングがなく、予定よりも長く休憩しちゃった……なんて経験もあるかと思います。

受験生なら誰でも経験する「あるある」ですが、これこそが自宅勉強の落とし穴です。「休憩時間」と「自由時間」の境を曖昧にしてしまっていると、この沼にハマります。

自由時間と休憩時間は、似ているようで大きく異なります。自由時間は、その名の通り「完全に自分の好きなように過ごせる時間」です。一方で、休憩時間とは、あくまでも「勉強の合間に勉強の効率を上げるための休息を取る時間」です。休憩時間には、休憩をする義務があるのです。