なぜ「合格家族」の親は料理の手間を省くのか
総括すると、最難関中学5校の受験者が前日に食べた食事は、特段凝った手料理がほとんど見られなかった。それも、渋幕以外の男子校はファストフード含め肉系の外食やテイクアウト率が高く、一部の「寿司」「ステーキ」を除くと大半は大衆的なチェーン店やコンビニ弁当で安価に済ませていた。
ただ、手間を省きながらも、「エビフライ」「カレー」「ハンバーグ」など子供が好きそうなメニューをしっかり押さえている。そして「いつも通りの和食」や「鍋料理」など、栄養バランスを意識している様子も見逃せない。
要するに、親は手間を省くところはしっかり抜き、翌日の本番に向けた準備やメンタル面での支援に注力する。一方で、受験前日には子供が食べたいものを食べさせる。どこに軸足を置くかがしっかり分かっている親こそ、子を合格に導くことができるのかもしれない。