外食・弁当・テイクアウト率が高い灘
まず、関西の最難関男子校・灘中学校(以下、灘)から見ていこう。兵庫県神戸市にある同校は県外からの受験者が例年多いことで知られている。
まだコロナ禍が本格化する前の2020年(1月)はホテルに前泊して臨んだ受験生が多かったからか、外食やテイクアウトらしきメニューが目立った。内容は、「ホテルの洋食」と答えた人もいたが、多かったのは「餃子の王将」や「サイゼリヤ」などのお手頃価格のチェーン店。内容は、「蕎麦と牛丼のセット」「カツとじ膳」など男子ならではの肉系のメニューがズラリ。
一方、コロナ禍の2021、2022年は、県外受験者が減少。その影響か「ホテルの○○」といったホテル食を答えた人はいなかったが、弁当や外食、テイクアウト率は依然高かった。具体的には、「マクドナルドの○○」や「ホットドッグ」などのファストフード、「ハンバーグ定食」などの定食、「ピザ」「コンビニ弁当」など。やはり、「から揚げ弁当」「カツサンド」「カツ丼」「カツカレー」といった肉系、特にゲン担ぎの「カツ」メニューが目立った。
そのほか、家庭料理としてはシンプルに「納豆ご飯」「味噌汁」もあったが、「肉じゃが」や「ステーキ」「豚の生姜焼き」などの肉料理をメインにした夕飯も。
総じて、凝った手料理が少ない印象だ。親が夕飯づくりも惜しんで最後の受験準備にエネルギーを割いたことがうかがわれる。