ライバルはニトリ、無印良品

ダイソーグループのTHREEPPYは消費者の目から見れば一番の競合はニトリでしょう。ニトリは特にパステルカラーの雑貨にフォーカスしているわけではありませんが、ニトリの商品点数がものすごく多いことを前提に考えればパステル調が好きなユーザーはニトリでパステル調の生活雑貨をそろえることが可能です。そしてその価格はみなさんもよくご存じの「お値段以上」ですから、これはTHREEPPYにとってはなかなかに手ごわい相手ということになります。

鈴木貴博『日本経済 復活の書』(PHPビジネス新書)
鈴木貴博『日本経済 復活の書』(PHPビジネス新書)

Standard Productsがダイレクトに競合するであろう無印良品も実はここ10年の間にかなりの低価格化が進んでいます。かつて無印良品はシンプルな商品だけれども品質が良く、その分だけ価格も高いという業態でした。しかしそれだとたとえば衣料の分野ではユニクロに押されてしまう。そこで無印良品の衣料は年々改良を重ねて、今ではユニクロと価格比較しても十分な競争力を持つところまで変貌しています。

Standard Productsが扱う生活雑貨群についても無印良品で同等品を眺めるとほぼ1000円以下、主にワンコイン(500円)以内で買えてしまいます。Standard Productsがもし全品300円であればそれでも競争力は出ると思いますが、500円、1000円の商品については正直、無印良品の顧客が手を伸ばすのは厳しいかもしれません。

このように考えるとダイソーから見れば300円ショップ新業態への進出はなかなか簡単ではなさそうです。とはいえ100円ショップ業態全体でいえば仕入れ値高騰の今、新たな戦略が必要です。300円ショップ新業態が激しく競るなか、どんな未来を切り開いていくのか。注目していきたいと思います。

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