バッタ博士の決意

バッタの大発生は天災に間違いない。だが、「災い転じて福となす」という言葉があるようにバッタの大発生の良いところを見つけ、それをうまく利用することができれば哀しみが喜びに変わるのではないだろうか。今は構想の段階なので披露するわけにはいかないが、これが実現するとき、歓喜の輪がアフリカを包むかもしれない。

前野ウルド浩太郎『孤独なバッタが群れるとき』(光文社新書)
前野ウルド浩太郎『孤独なバッタが群れるとき』(光文社新書)

私は、もう昔の前野浩太郎ではない。前野ウルド浩太郎として生まれ変わり、フィールドという新天地に闘いの舞台を移した。

だが、実験室だろうが、フィールドだろうが、どこで、どんな分野を研究することになろうとも自分の知りたいと思った謎に挑むことになんら変わりはない。知りたいことをみずからの力で知ることができる昆虫学者になる道は険しく、追い求める理想像は遥か彼方だ。

だが、そんな難しいことはさておき、目先のバッタに捕らわれてしまえばいい。バッタとファーブルに思いを寄せて、この夢のような日々を続けるために、暴れさせてもらう。

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