5%社員の時間術を「ちょいスイッチABC」で再現
では、こうした「5%社員の6つの行動習慣」を95%社員がマスターするために、どのようなトリガー(きっかけ)があればいいでしょうか。それを解明すべく、AIと人間による膨大なデータ分析と行動実験を繰り返しました。
6つの行動を誘発する「トリガー(きっかけ)」は何か分析したところ、5%社員に共通して「スイッチ」となる、3つの小さなアクションがあることを発見しました。
そして、3つの“ちょっとしたアクション”を採り入れることで、5%社員でなくても作業時短を実現できることも明らかになりました。
私たちは、3つのスイッチの頭文字をとって「ちょいスイッチABC」と名づけることにしました。
「ちょいスイッチABC」
【Accept】過去の浪費を受け入れる
ポイント1/よかれと思って続けてきた浪費行動を、否定せずに受け入れる
ポイント2/過去の浪費行動から改善ポイントを探す
【Build】行動を早め、継続する仕組みをつくる
ポイント/仕事前のルーティーンを持つ
【Concentrate & Continue】成果につながる作業に集中して継続する
ポイント1/感情コントロール
ポイント2/作業ショートカットの活用(ITツールを使いこなす)
【Accept】過去の浪費を受け入れる
ポイント1/よかれと思って続けてきた浪費行動を、否定せずに受け入れる
ポイント2/過去の浪費行動から改善ポイントを探す
【Build】行動を早め、継続する仕組みをつくる
ポイント/仕事前のルーティーンを持つ
【Concentrate & Continue】成果につながる作業に集中して継続する
ポイント1/感情コントロール
ポイント2/作業ショートカットの活用(ITツールを使いこなす)
95%社員にも「成果につながる」時短効果が
2万1659人の95%社員に、この「ちょいスイッチABC」を日々の業務の中で実践してもらったところ、89%の人から「時短効果を実感した」との報告がありました。
時短につながったのは、そもそも5%社員は「成果につながる仕事を見極めている」という点にあります。これは、「成果につながらない仕事がわかる」という意味でもあります。
成果につながるかどうか、やってみないとわからないタスクが多いことも事実です。しかし、5%社員は、「思考停止して惰性で仕事をすることによって、無駄な仕事が無駄でないように思えてしまうことが最大のリスクだ」と発言していました。
つまり、「ちょいスイッチABC」には、「仕事の無駄」をなくすコツが凝縮されていて、そのため、実践することで、95%社員たちにおいても時短効果につながることになったのです。