5%社員は「集中上手」

次に、特異点⑤~⑥は、「作業中」に関連することです。

⑤長時間連続作業をせず、こまめに休憩する

ゴールとプロセスがクリアになったら、集中力を維持して作業をします。「ゾーン」に入るような感覚で神経を研ぎ澄まし、質の高い仕事を短時間でこなしていきます。

越川慎司『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
越川慎司『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

そして、集中力を維持するために、邪魔する要素を絶ちます。イライラせず、また深く悩まずに、集中した時間を継続させていました。また、集中時間を何度も持てるように、95%社員より休憩を頻度多く取っていました。

⑥期限より少し早く完了させて、次の仕事の初動も早い

5%社員は、仕事を期限ギリギリで終わらせるのではなく、時間に少し余裕を持たせて完了させます。

期限ギリギリで仕上げようとすると、チェック時間を十分に設けることができず、作業ミスを見逃してしまいます。また、期限直前で体力と集中力を使い切ってしまうと、次の仕事に取りかかるのが遅れてしまいます。そうした理由からの行動です。

マルチタスクをうまく回す「5%社員のコツ」

5%社員は、複数のタスクを抱えていますが、同時に進めるのではなく、それらを1つずつこなしていきます。

一見非効率に思える進め方ですが、1つの仕事を完了させてから次の仕事に移るときの切り替えスピードが非常に早いため、効率よく仕事が進んでいきます。

この切り替えスピードを落とさないために、5%社員は期限に余裕を持って仕事を終えるようにしているのです。