離婚成立

2021年9月、辻川さんは夫との離婚が成立した。

家を出てすぐ、辻川さんは不倫相手に慰謝料を請求。しかし、夫と不倫相手は、約1カ月もの間、それを無視し続けた。そこで辻川さんは、弁護士に間に入ってもらう。すると嘘のように話がサクサク進み、夫と不倫相手は慰謝料(200万円)ばかりか、あてにしてなかった婚姻費用(家を出てから離婚が決まるまでの期間の生活費)まできっちり払ってきた。

封筒に入った1万円札
写真=iStock.com/kyonntra
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夫は、離婚が成立したタイミングで不倫相手を家に呼び寄せ、一緒に暮らし始めた。不倫相手の女性は、どうやら新しい彼氏に捨てられ、少し前から夫に復縁を迫っていたらしい。辻川さんに夫が「離婚してほしい」とLINEを送ってきたのも、不倫相手とヨリを戻したためだった。

「元夫と不倫女は、今、私と子供たちが出ていった家で暮らしています。子供たちがつけた傷、子供たちの身長を測った柱、私たちが暮らしていた形跡が数多く残る家で、平然と暮らせる神経が理解できません」

元夫が昨秋から払っている3人の子供たちの養育費は一人あたり月5万5000円。元夫は、勤め先に不倫がバレるのを恐れるあまり、ほぼ辻川さんの言い値で養育費を払い続けている。元夫はこれとは別に、自宅マンションの住宅ローン返済もあるため、月20数万円を“天引き”されているに等しい。

「元夫は、残業代の出ない管理職。貯金もなく、扶養家族がいなくなったら控除もありません。おそらく養育費と住宅ローンを払ったら、毎月の給料も光熱費分と少しくらいの額しか手元に残らないため、不倫女に養ってもらっている状態だと思います」