「感染によって誘導された免疫は長期にわたって維持」という前述の報告と組み合わせると、私は、子供たちには型落ちになった武漢型スパイクタンパク質へのRNAワクチンより、実際の感染の方の免疫に軍配が上がるだけでなく、長期的に見るとコロナにかかる人がいなくなり日本の安全につながると考えています。
こういった状況を受けて、イギリスでは1日に4万人の陽性者、100人以上の死亡者が出ているイギリスでは「このウイルスはなくならない」とPCR検査や隔離措置を含めすべてのコロナ規制を全廃しました(注9)。
専門家の退場が「コロナ騒動」の出口になる
コロナへの過剰反応が、私たちの暮らしを脅かしています。コロナウイルス自体によるものではなく、社会の仕組みによって生まれた過剰反応という点がポイントです。
この原因は何か。答えはシンプルです。「コロナ専門家」と呼ばれる人たちが、コロナウイルスの特性や状況に応じた対応を見誤り、新規感染者数を抑制する「自粛一辺倒」の方針を変えてこなかったからです。人々はそれに従ってきたにすぎません。
もともと「コロナ専門家」は当初未知のウイルスであった「新型」コロナウイルス対応のために2年前に政府に招聘された方々に過ぎません。
現在は未知ではなく、ワクチンや治療薬も登場しました。弱毒化したコロナウイルスの性質も明確に報告されています。にもかかわらず専門家は、流行初期から他の医療者の提案を議論することなく閉鎖的で硬直化した対応を上意下達で運営を続けています。
一方で、きちんとコロナ患者さんを混乱なく治療し続けた医療機関もありました(注10)。初期治療していた先生もいらっしゃった(注11)ことを考えると、「人流抑制」や「自粛」一辺倒のマネジメントを続けた専門家たちは、現在も失敗しつづけています。
流行当初から日本の被害は少なかったのにそのアドバンテージを生かすことができませんでした。専門家の作った制限に国民が反対できないようにする法整備も急がされ、大きく全体主義に傾かされました。2021年8月の「ロックダウン法制化の議論も」など複数の記事に記録されています(注12)。
私は、やはりこの辺りで「PCR検査、自粛の強化、RNAワクチン接種」の3点セットしかアドバイスしかしない専門家をいったん解散すべきだと思います。もうすぐ登場する国産ワクチンの適応や比較の議論も避けています。