上手な叱り方は「我慢しない」こと

30代後半になったら、自分の実績を形にする努力をしましょう。チームの一員として埋没しないでアピールする場を持つのです。

私の場合は、この頃だいたい2年ごとに異動があったので、週末を使って異動のたびに仕事の成果を本にまとめるようにしました。本にしなくても、社内報や業界誌などに自分の署名入りの文章を残せば、次のチャンスにもつながります。

こうしたアピールが苦手という人は、資格を活用するとよいでしょう。資格は自分の能力や目指すゴール、やる気を代弁してくれる効果的な小道具になります。

この頃には、そろそろ管理職も視野に入ってきます。日本の能力ある女性はなかなか管理職になりたがらないといわれますが、私はこれは、ロールモデルがいないことに一因があると思います。

周りに女性管理職がいないと、「管理職は大変だ。責任が重いし期待される。プライベートを犠牲にし、立派な成果を出し続けなければならない」と思い込んでしまいます。

女性管理職がいる職場なら、「あの人ができるんだから、私にもできるだろう」と思え、管理職になることに対して恐れを持たなくなります。社外でもいいので「そこそこの女性管理職」のロールモデルを持つとよいと思います。