2020年(1~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。社会部門の第5位は——。(初公開日:2020年1月17日)
ナイキの「厚底シューズ」が使用禁止になるかもしれない。複数の英国メディアが、国際団体が禁止に向けて調査中と報じ、世界中で話題になっている。スポーツライターの酒井政人氏は「ソール内のカーボンファイバープレートが『不公平な補助』と指摘されているが、他社にも似た製品はある」という――。
英国メディア「ナイキの厚底シューズを禁止する可能性が高い」
2020年1月15日、複数の英国メディアが、ワールドアスレチックス(旧国際陸連)が新規則でナイキの「厚底シューズ」を禁止する可能性が高いと報じ、世界的に大きな話題となっている。現在、専門家による調査が行われており、1月末にも結論を公表する予定だという。
背景にあるのは、ナイキの厚底シューズの選手による好記録の連発だ。禁止の是非に関する筆者の考えは後述するが、その前提として厚底旋風が吹き荒れた、正月の「箱根駅伝」を振り返りたい。