取引先や目上の方、家族、友人……ふだんお世話になっている人々にどんな手みやげを贈ればいいのか。マナー講師の田中未花さんは「忙しい毎日の中でじっくりと贈り物を選ぶ時間がない場合、行きつけのお店を持ちましょう。和菓子、洋菓子など品物別の他に、金額別にも目星をつけておけば、毎回、手みやげに迷わずにすみます」という――。

※本稿は、田中未花『知的で気品のある人がやっている 気くばりとマナー』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

デンマークのバター クッキー
写真=iStock.com/Plateresca
※写真はイメージです(本文とは関係ありません)

一筆添えて、贈り物の達人に

節目の贈り物を贈る方は多いですが、もうワンステップ上の気くばりとしてその品物に必ず手紙を添えましょう。品物に一言添えてあると、贈り主の心が伝わってきます。

便箋にしたためる大げさな文章ではなく、相手の方が返事を書かなくてはと負担に思わない程度の軽めのごあいさつを書くのがポイントです。

直接お渡しできないとき、口にするのは少し恥ずかしい「ありがとう」を伝えたいとき……。いつでも一言添えられるように、バッグの中に一筆書きの便箋と封筒、そしてペンを入れておきましょう。

贈り物上手が持つべき手みやげリスト

人の喜ぶ顔を見るのはうれしいですよね。

季節の贈り物の他にも、誕生日や記念日、久々の再会のときなどにさりげなくプレゼントできれば、もうあなたは「贈り物上手」です。

手みやげ用のお店を決める

そうはいっても忙しい毎日の中で、じっくりと品物を選ぶ時間はないのも事実。それなら、行きつけのお店を持ちましょう。プレゼント選びをスムーズにできるお気に入りのお店を見つけておくのです。

贈る品物別・金額別のリストをつくる

和菓子、洋菓子など品物別の他に、金額別にも目星をつけておけば、毎回、手みやげに迷わずにすみます。また日持ちのする菓子折りを数点買い置きしておくと、急に訪問することになったときなどに慌てずにすみます。

私は1000円程度の菓子折りと、3000円程度の菓子折りを5つくらいずつ常備しています。表にふせんで賞味期限を記しておくと便利です。私が実際に使用している「金額別手みやげリスト」を掲載(後述)しましたので、参考にしていただけるとうれしいです。