副業選びのシンプルな「最適解」
では、あなたにとって最適で、稼げる副業のあり方について考えてみましょう。
僕の結論は明確です。
「副業は、本業で磨いた専門スキルを活かした個人事業をする」
これが、もっとも稼ぎやすく成功しやすい最適解です。
「副業の見つけ方」というと特別なことのようですが、要は「仕事探し」です。同じ仕事探しでも、例えば転職活動ならなにを基準に転職先を探すでしょうか?
転職サイトを見ながら、
① まず「自分の経験職種でできそうな仕事」を探す
② 仕事内容をチェックする
③ 待遇や給与をチェックする
そうして、いくつか候補を立てて、より具体的に検討していくのではないでしょうか。つまり、基本は「自分のやれることで、より条件のいい仕事」を探すわけです。
副業も同じ考え方だと思います。スキルの面でも割ける時間の面でも、いま自分にできることでより高い稼ぎを得られる方法を考えていくのです。その点では、これまでの本業で磨いてきた専門スキルなら、もっとも自信を持って価値を提供できるはずです。
そうはいっても、本業で会社員をやっているのなら収入の基盤はあるので、まったく新しい仕事にチャレンジしやすいことも事実です。また、専門スキルを活かした新しい働き方を見つけ出すこともできるはずです。
自分にとっていい副業のあり方を見つけるために、いろいろな稼ぎ方を知り、副業に対する考え方を深めていきましょう。
アルバイトは時給以外の価値を求めるならアリ
副業選びにおいて、多くの人が選ぶのが「アルバイト」です。すぐにはじめられるし、働き方もマニュアル化されていて、あまり悩むことなくはじめられるのはメリットかもしれません。
ただし、副業はあなたが持つスキルや知識を会社の外で活かすことで、被雇用者では得られない収益を得ることができるチャンスです。それに比べると、アルバイトで被雇用者としての働き方を選ぶのは、収益性の面では寂しくなります。
ウーバーイーツなど、空いた時間でいますぐはじめられるギグワークなら、会社の終業後の2時間を利用するなどして小刻みに効率的に働くことができますが、時給換算では1000円〜2000円がやっとです。休日もフルに使って、月10万円を目指すのが精一杯ではないでしょうか。
僕の結論からいうと、「アルバイトの副業は一時的、かつ、付加価値次第」だと思います。付加価値とはつまり、「時給以外の価値」があるということです。
例えば、ここ数年、若者にも人気になっているスナックであえてアルバイトをすることで、スナックの実態や働く人の気持ちを知って、それを細かくレポートして有料ブログで稼ぐというのなら、それは時給以上の情報価値があります。
あるいは、将来的に脱サラしてコンビニのオーナーになりたいからコンビニでアルバイトをしたり、本業がカーナビのメーカーだからユーザー理解を深めるためにタクシーの運転手をはじめたりするなど、本業のためのリサーチとして副業を行うということも考えられます。
さらに、本業がまったく人と話さない仕事なので、本格的な副業をはじめる前にコミュニケーション能力のリハビリとして、接客販売のアルバイトをするという研修的な価値もあるかもしれません。
いずれにせよ、将来の価値を生み出すためにアルバイトを経験する必要があるなら、それは時給以上の価値があるため有益です。ただし、体力的な限界がありますから、「一時的」なものとするべきだと思います。