「夫婦別サイフ」による貧乏&老後崩壊を避ける方法

また、貯金と繰り上げ返済のバランスについても相談しました。

現在、貯金額は50万円弱と心もとない状況。夫婦どちらかの収入がなくなる、もしくは減額した場合、生活が破綻するおそれがあります。

一方で、繰り上げ返済は、70歳完済の住宅ローンを、できれば65歳までに完済したいという思いでしているもの。その方針は悪くありませんが、まずは現在の生活を守れる資金を持つことが最優先。そのため生活費の1年分ほどの貯金ができるまでは繰り上げ返済を保留することにしました。まだ住宅ローン控除も利用できている期間のため、その控除の恩恵をしっかりと受けるためにも、せめてその期間のうちは繰り上げ返済を慌てなくてもよいでしょう。

財布を開いて中身を見せている女性
写真=iStock.com/Henadzi Pechan
※写真はイメージです

現在、共働き世帯が増え、「夫婦別サイフ」が当たり前になっています。別サイフの在り方も家庭により異なるのですが、やはり共有している部分が多いケースほど貯金ができる傾向にあります。家族内で家計について共有することが、有効にお金を使えたり、無駄を省いたりして効率のよい家計運営に大切なこととなっていくのです。

【家計費コストカット額ランキング】

1位 -1万7000円 被服費
妻の洋服代は年間の予算を作り妻の賞与から出し、月の家計から支出しない
2位 -1万3000円 生命保険料
夫が若い頃に加入した保険を今必要な保障内容に見直した
3位 -1万2000円 交際費
参加すべきものとそうではないものを考えて集まりなどに参加するように
4位 -1万1000円 食費
食費を出し合い、共有財布でやりくりするようにした
5位 -1万円 通信費
妻のスマホだけ格安スマホに変更し、固定電話をやめた
6位 -4000円 日用品代
食費と共に夫婦で共有して管理
6位 -4000円 娯楽費
書籍代が多かったが一度読めばもう読まないため、中古や図書館の利用もするように
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