人事コンサルタント「コロナ禍でも給与が上がる人」鉄板の3法則

では、これから主流になる可能性があるジョブ型人事制度の中で給与を上げるにはどうすればよいのか。

何人かの人事コンサルタントに聞いた「コロナ禍でも給与が上がる人」の鉄板の法則は次の3つだ。

①市場価値のある専門性のスキルを高める人
②ビジネスを伸ばすための企画力・提案力がある人
③企業内外の幅広い人脈を駆使し、経営層へのアピール力が高い人

専門性は時代の変化とともに陳腐化していく。①のように常に新しいスキルを磨くことが大切だ。しかし、30代後半から40代になると専門職としてキャリアアップしていくことも難しくなる。給与を上げるには管理職になる道もあるが、それも難しければ自分のスキルを必要とする企業に転職する道もあるという。

ビジネスマンの様々な姿勢と動き
写真=iStock.com/alphabetMN
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職務給の世界では自ら仕事をつかんでいくことが求められる。企業の経営環境を踏まえ、②のように、ビジネスを伸ばしていくために自分がどんな貢献ができるかを考え、ビジネスを企画し、積極的に提案していくことで仕事のチャンスを切り開いていくことが必要になる。

さらに上の地位を目指すには③のように会社の上層部とのつきあいだけではなく、外部の人脈を駆使し、たとえば企業間提携による新規事業を提案し、自らその一翼を担う存在になることだ。

3つに共通して求められるのは起業家精神だ。

与えられる仕事だけをこなしていては何歳になっても給与が上がらない厳しい世界が待っている。これまでのように職場で皆と仲良く仕事をやっていれば、給与も上がっていく甘い時代ではなくなりつつあるのは確かだろう。

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