「三日坊主」になってしまってもいい

しかし、疲れていて少しでも長く寝ていたい、寝起きはしばらく体が動かないなど、わかっちゃいるけどできないという人も少なくありません。

名取芳彦『上手に発散する練習 “風通しのいい心”になる考え方』(青春新書プレイブックス)
名取芳彦『上手に発散する練習 “風通しのいい心”になる考え方』(青春新書プレイブックス)

それでいいと思います。「こうしないといけない」と思ってやればそれがストレスとなり、できなければまたそれがストレスになります。

やってもやらなくてもストレスになるなら、無理にやるには及びません。

今日やろうと思ったけどできなかった、でいいでしょう。明日やればいいのです。明日できなかったら、明後日に笑顔で再挑戦すればいいのです。

あるいは、なんとなく気分が良くなるだろうとラジオ体操をやってみたり、ベランダや公園で朝食をとったり、シャワーを浴びたりすればいいのです。

やってみたら、かえって慌ただしくなったり、思っていたほど気分が良くならなければ、別の方法を考えてみればいいでしょう。友人や同僚からアイデアをもらう手もあります。

坊主の私が申しあげるのも変ですが「三日坊主」でいいと思うのです。

試してみてダメだったら、季節を変えてまたやってみることもできます。冬や早春に早起きするのが辛くても、春真っ盛りになれば気持ちよく起きられるかもしれません。

年齢によっても、朝の時間を気持ちよく過ごす方法は異なります。気分を高揚させるためのポップな曲を聴いていた人が、静かなクラシックの流れる朝に魅力を感じるようになることもあります。

昨日詰まったストレスの配管をクリーンにする、自分流の朝の過ごし方があります。

いろいろ試してみてはいかがですか。

何十種類か試す時間がないほど、人生は短くないと思うのです。

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