葛藤しつつも船員削減に奮闘

<strong>芦田昭充</strong>●あしだ・あきみつ<br>1943年、島根県生まれ。67年京都大学教育学部卒業、大阪商船三井船舶(現商船三井)入社。93年欧州・大洋州部長、95年定航一部長、96年取締役企画部長、98年常務、2000年専務、03年副社長。04年より現職。07年から経済同友会副代表幹事も務める。
商船三井社長 芦田昭充●あしだ・あきみつ
1943年、島根県生まれ。67年京都大学教育学部卒業、大阪商船三井船舶(現商船三井)入社。93年欧州・大洋州部長、95年定航一部長、96年取締役企画部長、98年常務、2000年専務、03年副社長。04年より現職。07年から経済同友会副代表幹事も務める。

若いときにたとえ地味な部署にいても、挑戦を続け、頭角を現せば、いつの間にか出世の階段を上っていることがある。でも、そこで気を緩めれば、いとも簡単に足元は崩れてしまう。40代とは、そんな分かれ目のころだ。かといって、ただ気を引き締めれば済む、というわけでもない。必ず、試練が来る。そのときに、どう過ごすかだ。

芦田さんの場合、他人が「できない」と言うと、「じゃあ、やってみるか」という道を選んだ。それが、「会社が潰れるかもしれない」とまで思わせた大試練を、しのがせる。