ラストライブは大盛況のうちに幕を閉じたが…
「嵐」の大野智(39)は意気地なしである。
週刊文春(11月12日号)の「嵐“分裂”全真相 この恋がすべての始まりだった 大野智『9枚の熱愛写真』」を読んでいてそう思った。その理由はおいおい書くとして、内容を紹介しよう。
嵐のラストライブ「アラフェス2020 at 国立競技場」は盛況のうちに幕を閉じた。新国立競技場をおさえたオンラインライブは、1日だけで150億円を売り上げたといわれるそうだ。
ファンクラブ会員に向けた第一部と、非会員でも視聴できる第二部とに分けられ、通しで見ると1万円近くになったが、会員数は延べ300万人といわれる「嵐」のファンにとっては造作もないことなのだろう。
だが、ファンというのは自分勝手なものだ。大野智は私だけのもの、櫻井翔は私の恋人と思い込んでいる女性たちが何百万人もいるのだから、考えれば恐ろしいことである。
そのための掟がジャニーズ事務所にはあると昔からいわれる。「結婚はジャニーズを卒業してから」というものだ。
過去には会見を開いて謝罪したことも
ある人気アイドルは女性アイドル歌手との1泊旅行が発覚した際、ジャニー喜多川社長(当時)からこう諭されたと、フライデー(2015年12月8日号)が報じている。
「ユーが好きで付き合うのはいいよ。ユーの自由だよ。ただ、ファンはどう思うかな。ファンのことを一番に考えてね」
ファンファーストというのはどこの芸能事務所でも同じだろうが、ジャニーズ事務所の“すごい”ところは徹底しているところである。
メリー喜多川副社長(当時)も、ファンについてこう語っていたという。
「来る者は拒まず、去る者は追え」
結婚はファン離れの一番のリスクだと考えていて、その掟は、木村拓哉などごくわずかの例外を除いて、今なお徹底されているといわれる。
過去に大野もその洗礼を十二分に受けていた。
10歳年下の元女優との「同棲愛」がフライデー(2015年10月2・9日号)で発覚した大野は、雑誌の発売翌日、宮城県内でのコンサート開演前に会見を開き、こう謝罪したのである。
「ファンの皆さまを悲しい気持ちにさせてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。もう二度と会うことはございません」
事務所からそういえといい含められたのであろう。その日のコンサート会場には「裏切者!」と書かれたうちわを掲げたファンもいたという。
歌手の三波春夫ではないが「ファンは神様」なのだ。この神様はあまり心が広くはないから、メンバーの恋愛も結婚も、自分への裏切りだと考え、断罪するのである。
そんな傷心の大野を支えた女性がいたようだ。後で触れるA子である。